大阪・十三 焼肉の請来軒 ブログ


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 初心貫徹の味 西北麺屋

  2018年01月27日 (土)

この日のランチはこちらの西北麺屋(서북면옥)さん、平壌式冷麺の老舗です。

ランチタイムをずらした13時過ぎの訪問も一見店内は満席、幸運にも奥の座敷に二席だけ空席がありそちらに着席✌

韓国語しか通じないアジュンマにメニューはハングルのみですが、下調べで冷麺と決めていたので問題なし。

しかしお隣さんの食べているとある料理にロックオン、注文は冷麺とそれに変更。

テーブルには冷麺の味を調えるお酢・マスタード・唐辛子がスタンバイ、取り皿にお水と全てがセルフサービスです。

パンチャンは壺に入った大根キムチのみ、女性ははさみでカットしておっさんはそのままガブリ。

平壌式冷麺の登場、これは辛くない水冷麺(ムルネンミョン)。

見事なまでの地味~なビジュアル、さてそのお味は(・・?

牛骨スープが効いているお店が多い中こちらのスープはかなり淡白、しかし飲み続けていくにつれ段々とそしてハッキリと味の輪郭が見えてきます。

またゴムみたいに噛み応えのある一般的な冷麺はハサミが必要ですが、こちらの麺はそば粉が主成分なので柔らかい独特の食感もたまりません(^^♪

具材は大根の酢の物に一枚の肉、それにゆで卵と派手さはなくとも冷麺にそっとアクセントをもたらせます。

お隣さんが食べていた美味しそうなの正体は「マンドゥクッ」、マンドゥは漢字で書くと饅頭ですが韓国では餃子のことでパンダの国に負けないぐらい餃子好きの国民です。

アツアツのスープに入ったマンドゥがマンドゥクッ、しかしこのマンドゥクッには何通りもの食べ方があるんです。

始めにスープを口に運ぶと冷麺のそれと違い旨味をストレートに感じますが、味が濃いのではなくあくまで控えめながら素材の持ち味がシッカリ出ています。

次にマンドゥをスープから取り出し、卓上のマンドゥ専用のタレを付けていただきます。

日本で餃子と言えば豚肉ぎっちりでジューシーなイメージですが、こちらのマンドゥは豆腐と野菜がギュッと詰まった優しいお味。

肉が入っていないのに肉入り餃子みたいに満足感が得られるマンドゥ、そのタレもまた控えめの味付けです。

スープに中には細切れの牛肉が入っていますが、出来れば最後まで取っておきましょう。

最後におこげ付きご飯を投入、このご飯はマンドゥクッが運ばれてきた時に一緒に出てきたプラのカップに入っていた物。

スープの中でまぜまぜすればクッパの完成。

残しておいた牛肉と一緒に食べると得も言われぬお味、すべてが素朴なのにその味はどんな高級食材を使った料理にも負けない芯が一本入った逸品。

最後までスープを飲み干し完食、その余韻が消えることはありませんでした。

店内に貼られた漢書の文で本当にいい味は必ず淡白であるを意味する「大味必淡」、この言葉こそがこちら西北麺屋さんを端的に表しています。

味付けが濃い料理が多い韓国料理の中で素材だけで勝負する、創業が私の生まれた年と同じ1968年と流行り廃りが激しいソウルで50年も納得。

ロケーションは決して良くないですが、もし時間に余裕があれば素朴という名の贅沢を感じて下さいね(^_-)-☆


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