大阪・十三 焼肉の請来軒 ブログ


大阪・十三 焼肉の請来軒のブログです。

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茨城県冬の味覚と言えば何を思い起こしますか?

お品書きに踊る「あんこう」の文字、関西人は馴染みがないですが茨城県で冬の味覚の代表が「あんこう」です。

そして注文したのは、瀬良美さんのスペシャリテ「生あん肝のステーキ」。

お皿からはみ出さんばかりのあんこうの肝、初めて見る肝は圧巻の大きさ(・_・;)

大阪であん肝と言えば普通蒸してあり、海のフォアグラと呼ばれるほど濃厚なものしか食べた経験がありません。

しかしこの生のあん肝の食感は一言でいうととろけるようなフワフワ感、フグの白子と違い表面も膜がなく箸でスーッと切れる身離れの良さ。

肝は全く臭みがなくその味と言えば口に入れるとガツンとは来ませんが、旨味がじんわり広がりその脂はまさに上品。

味噌ベースの和風ソースとの相性も抜群、初めて食べる生のあん肝は感動的な旨さ(^^)/

そんなあん肝に合わせるのがまたまた地元茨城県石岡市は府中誉さんの「渡舟 純米吟醸」。

このお酒は軽やかでフルーティーな飲み口、あん肝の脂に負けない米の旨味が特徴。

水戸の夜フィナーレを飾るのが本場茨城県のあんこう鍋、玄関にも店内にもひときわ目立つ冬の茨城県がギュッと詰まったお鍋です。

他の料理店ではあんこう鍋の注文は二人前からが多いなか、瀬良美さんは嬉しいことに一人前からOKですがそれでも量は結構あります。

あんこう鍋の作り方は様々で味噌仕立てや醤油仕立てのだし汁で煮るのと、始めに鍋であん肝を炒めたり溶かして作る通称「どぶ汁」と呼ばれる調理法があります。

瀬良美さんは前者の味噌仕立てですが、見た目ほどこってりさはなく出汁の旨味もシッカリ感じられる出汁です。

店員さんが解説付きでお鍋を調理、「どぶ汁は初めのうちは美味しいんですが、徐々にしつこくなるのでうちは味噌仕立てなんですよ~」とお話しの調味料もプラス(^-^)

店員さんが丹念に調理したあんこう鍋の完成、タップリ地元産の野菜たちが花を添えます。

アンコウに身は白身でも淡白ではなくどこか甘さを感じ、それを引き出しているのが味噌仕立てのお出汁(*^^*)

お鍋に合わす日本酒をリクエスト、出てきたのはお店オリジナルのその名も「瀬良美」。

今度はお出汁に負けない酸味が爽やか、ここの店員さんは料理ごとにチョイスする日本酒には脱帽。

骨以外捨てる部位がないと言われるあんこう。

美味しい身以外に皮・胃袋・卵巣・エラ・ヒレ(順不同)が切り分けられお鍋に浸かっています♨

当然肝もしっかり入ってますよ(^^♪

サービスで出てきた茨城名産の干し芋、スライスした物が多い中こちらはまるまるの形が特徴。

ねっとりとした甘さ控えめの優しい味にホッコリ(#^^#)

ちなみに干しイモのお皿、請来軒の取り皿と一緒(^^ゞ

まるで親戚の家に招かれたみたいな空間に、出てくる料理はどれもが絶品。

冬の味覚の宝庫でそれ以上に日本酒天国の「瀬良美」さん、居酒屋としては値が張りますが水戸の夜を楽しむには最高に素晴らしいお店です。

美味しい魚に心に染みる日本酒、行きと違い帰りは寒風さえ心地よく感じた人生初茨城県の夜でした(^_-)-☆


請来軒   大阪市淀川区十三本町1−2−6     電話:06−6390−1739
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