残暑厳しい9月のある日の昼間、やって来たのは男と女の欲望が交錯する街「北新地」。
新地本通りのとある雑居ビルの三階がお目当てのお店、その名は玉鬘(たまかずら)さん。
玉鬘さんは小料理バーで夜は一見さんお断りの会員制ですが、ランチだけは全てのお客さんに門戸を開放されています。
10席の店内は12時ですでに満杯、おまけにウエィテイング客が10名と凄まじい人気。
こちらのランチはゲリラ営業なので玉鬘さんのFBかブログが唯一の情報源、前日夕方の投稿でこれだけのお客さんに改めて人気の程が伺えます(;O;)
前菜はキンピラにゴーヤと茄子の煮びたし、それに自家製ポテサラと北海道の塩トマト。
玉鬘のママが「お待たせした人、ビールサービスするわ~」と太っ腹な配慮、蒸し暑かったこの日このビールで生き返ったお客さん続出(^^;)
この日のメインは刺身ですが、そんじょそこらの刺身とはわけが違います。
原価計算という概念のないママの目利きで選ばれた一級品ばかり、夜営業の味が廉価でランチできるのが最大の魅力(^^♪
このサーモンなんて普通の三倍はある厚さ、やけくそな切り方でも驚くほど上品な脂と食べ応えがたまりません(^^)/
ネットリとした身のイカは甘みにあふれ、これで白ごはんとは何とも罪づくりな食材です(^^;)
このポテサラはマヨネーズ控えめでお芋さんの香りが充満、これで白ごはんとはまたまた罪づくりな副食です(^.^)
どうしても安っぽくみられるタコがこの日の主役、歯に当たらない絶妙な茹で加減にそこはかとない甘みはさすが明石のタコたる所以。
タコと侮るなかれですが、これに白ごはんとは殺生な~~(ノД`)・゜・。
玉鬘さんのごはんは池田の陽だまりさんから仕入れる無農薬無添加の良質なお米、これだけでも食べたら日本人で良かったと思う美味しいお米です。
ジャンキーな舌をお持ちの方には味の判別が難しい繊細で具沢山のお吸い物、シンプルイズベストで旨味が凝縮されたまさに逸品です。
これだけ食べて1000円ポッキリのランチ、それは敷居を低くして新しいお客さんを迎え入れるママの配慮。
夜は別世界で魅惑的な料理に銘酒が並ぶ玉鬘さん、先ずはお昼からママとコミュニケーションを取って入店権利を勝ち取ってくださいね(^_-)-☆