大阪・十三 焼肉の請来軒 ブログ


大阪・十三 焼肉の請来軒のブログです。

みなさまのご来店、楽しみにお待ちしております。

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夜の帳が降りた北陸有数の繁華街「片町」付近、怪しげな反射光を照らす雨上がりの湿った道路。

金沢では男川の呼び名で親しまれている犀川に架かる犀川大橋、特徴的な塗装で柔らかな灯りでライトアップされ郷愁を感じるこの橋は国の登録有形文化財です。

その犀川大橋手前の小径を入って行くこと2分、ここで食事がしたいがために金沢までやって来ました。

お店の名は「鮨処 あいじ」さん、このお店とは2019年3月の阪神百貨店で開催された「北陸物産展」がご縁の始まり。

お寿司の美味しさに魅かれ、昨年5月以来の訪問です。

広々とした店内にカウンターは8席と間仕切りがある個室とゆとりの空間、お隣さんとも程よい距離感でゆったりとそして職人さんの仕事を見ながらのライブ感もGOOD。

生ビールはないのキリン一番搾りの瓶で乾杯!(^^)!

のれそれ(あなごの稚魚)から今宵のあいじ劇場は幕開けです。

続いては今が旬の加能カニ(ズワイガニ)は甘い身と自然の塩気がマッチング、濃厚なカニ味噌はコクがあり日本酒にもピッタシ(^^)/

それらをまぜまぜしてお店特製ポン酢ジュレと合わせれば、甘みとコクが混ざり合い柔らかいお酢と相まって三位一体の味へと昇華していきます。

料理もそうですが日本酒もお店にお任せ、基本地元石川の日本酒が供されます。

最初は山中温泉近くの松浦酒造さんの「獅子の里 純米吟醸生 無垢」、一口目は微炭酸が舌で弾けフレッシュな口当たりが肝臓を刺激します。

ここで冬の味覚定番タラの白子の登場ですが一般的には生か湯がいてポン酢か醤油焼きですが、ご覧の通りあいじさんではみたらし風の餡がかかっています。

初めての食べ方ですが濃厚でコクのある白子と焼き目の香ばしさを甘さ控えめの餡が包み込み、見事なまでに一体感を演出している絶品の一皿(≧◇≦)

二杯目は輪島市は白藤酒造さんの「奥能登の白菊 特別純米」、旨味は強いですが穏やかな香りが白子の餡を引き立てています。

続いてはイカ団子にフグと大根の煮物。

旨味をタップリ含んだフグの身に加賀野菜で煮こんでも煮崩れしない源助大根は素材本来の旨味がダイレクトに届き、それをいしる(イワシやサバなどを主原料とした魚醤)を使った薄味ながら芯の通ったお出汁が花を添えます。

三杯目はこれまた地元石川県野々市市は中村酒造さんの「金澤中村屋 純米吟醸」、米の旨味も香りも後口もまさに優等生な日本酒。

ピッチが速いと思われますが全て半合でのサーブ、それ以上にお料理が美味しいから自然に肝臓へと消えていきます(^^ゞ

目の前に出汁を張った小鍋が登場、さて今から鍋物の時間なのか(・・?

まな板にのったエビに相方の全神経が注がれています( ゚Д゚)

予約時に相方が懇願していた大好物のガスエビ、これは北陸の定番エビでいたずらに甘い甘エビと違い旨味が強く爽やかな甘みが特徴。

甘エビより足が早いので北陸地方以外で食べられるのは稀だそうで、その身の厚さと言い甘エビとは似て非なる抜群の美味しさです。

刺身で食べたら美味しいガスエビを今度は出汁の中にくぐらせしゃぶしゃぶ、表面はしっとりで中身はレアなエビは同じエビでも異次元の旨さ(^^♪

あいじさんでは生でも美味しい魚をあえてしゃぶしゃぶに、その食べ比べを楽しませるのは素材によほどの自信があればのなせること。

白身の王様クエは玄海灘ではなく地元能登沖、お刺身でいただくと白身なのに上品な脂がにじみ出る上物です。

お魚たちをサポートするのがこれまた地元石川の醤油、中国・九州地方のそれと同じく甘醤油が旨味のコーティングになっています。

クエもしゃぶしゃぶすると身に弾力がでて、噛めばそこはかとない旨味が浮かび上がってきます。

目の前で職人さんが取り出したのが艶やかなタラの白子、包丁を入れるライブ感に期待値もMAX(^.^)

軽くしゃぶしゃぶするとプリッとした食感に溶け出す濃厚な白子、生でも火を通しても行く着く先はたまらないコクです(^^♪

とどめのブリは脂が鮮烈ですがスパ~~っと切れる余韻が潔し、冬の日本海の帝王たるブリは刺身でも十二分に美味しんですが・・・

しゃぶしゃぶすると脂が身に入り込み、また特製だしと相まって風味が一段とアップします。

これはガスエビの卵ですがそのままではなく特製のタレに付けた一品、生臭さを取り除いて旨味をプラスした卵は一粒一粒に味が染み渡っています。

アテの最後を飾るのはさわらの照り焼き、これも味付けを極力抑えて鰆の風味と旨味だけを際立たせています。

次は私の大好きなあいじさんの握りです(^^)v


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