一見すると何か分かりませんがこれは大将オリジナルの「牡蠣のみたらし」、牡蠣を素揚げし甘たれと合わせた一品。
何より仙鳳址産の牡蠣なので半端ないミルキー感、それに甘たれが絶妙に合います。
日本酒をお願いするとサーブされた「雨後の月」は北海道の蔵元ではなく広島県、それも相方の出身地呉のお酒とさりげない気配りに感謝。
変鉢で登場したのが「フカヒレとフォアグラの冷製茶碗蒸し」は中村孝明さん直伝で、中村孝明さんはご存知「料理の鉄人」で道場六三郎さんの次の鉄人で活躍された料理人です。
フカヒレの舌触りにフォアグラのまったりとしたコクを優しい出汁が包み込み、アクセントのつぶ貝といいまさに贅沢三昧な茶碗蒸し(*´ω`)
続いては豚肉で巻いたホタテと松皮鰈のポワレ、かかっているのはバルサミコソースと洋のお皿。
レア状態のホタテは甘くそれに加えるのは豚肉の野性味、また道産野菜の力強さが引き立ちジャンルを問わない大将の柔軟さには脱帽です。
さあ、いよいよ握りの幕が上がります。
こちらが北海道滞在二日目にして初登場の鮨茶寮四季彩の佐々木大将、かれこれ10年以上お付き合いさせて頂いています<(_ _)>
まずはお吸い物から出てきましたが中からウニが、これは青森の郷土料理「いちご煮」のアレンジバージョン。
塩と醤油だけの汁にウニの甘さ、お吸い物にもサプライズがありました(^^;
昨年11月の広島・福屋百貨店以来大将の握りと再会、これに逢いたくて釧路までやって来たんです(^^♪
赤身は鉄分と程よい酸を感じる上物、分かりやすい大トロと違いマグロの質を味わうには赤身が一番。
くどすぎず自然の甘さが際立つ塩水ウニ。
皮目を軽く炙った松皮鰈は皮と身の間にある上質の脂が溶けだして、香ばしさと脂のコクと白身の甘さが渾然一体となった逸品。
真つぶは食感もさることながら磯の風味があふれ、貝好きに北海道のつぶ貝はたまりません。
トリを飾るのは大好物のしめ鯖、本当に酢で〆てるのかと思うぐらいで脂乗りも文句なし。
大袈裟じゃないですが人生最後の食事はと聞かれると、迷わず大将のしめ鯖と即答するぐらいめっちゃ美味しいんです(*^^*)
夕張メロンと梨のデザートで感動の晩餐は終了。
今日は大将の料理や握りを貸し切りで楽しむ贅沢な時間、もし釧路に訪れた際タイミングが合えば佐々木大将の世界を味わって下さいね(^_-)-☆
心地よい風が吹く市内を流れる釧路川に架かるは「幣舞橋(ぬさまいばし)」、夜には橋のライトアップされ街の灯りが川面を染めてそこに浮かぶ橋影や街路灯が国内ですが異国情緒をかき立てます。
夕暮れから夜にかけての釧路市内はまさに幻想的、いつまでも歩いていたい心に響く風景です。
静かにそしてしっぽりと釧路の夜は更けていきます。