サザエと言えばいつもは可愛いサイズしかお目に掛かったことがありませんが、ここは私の握りこぶしぐらいのビックサイズ(・_・;)
ガラもデカけりゃ身も分厚く食べ応え十分、また肝が旨くて苦くて日本酒がススム君です。
独特の食感のはまぐりは身の美味しさもさることながら、じんわりとにじみ出た体に優しいエキスが肝臓に染み渡ります。
またまた登場のホタテは直火焼で出汁はなし、その代わりゴマ塩がふりかけています。
塩がホタテの甘みを引き出しゴマは香りづけ、シンプルゆえに素材が良くなければ出来ない芸当です。
バター焼きで供された鮑は、焼き加減に味付けともアワビの良さを最大限まで引き出されています。
ホクホクな身にバターのコクがプラス、焦げの風味と相まってまさに貝の王様たる風格。
ところでアワビの雄雌の見分け方ご存知ですか?
アワビの肝(生殖腺)を見て白色の物はオスで緑色の物はメスだそうで、この見分け方もアワビの肝が肥大化する夏・秋しか分からないそうです。
普段は圧倒的に緑(メス)が多く、こちらではオスも食べさせて頂きました。
最後は焼きフグでコースは終了。
〆は名物アサリごはんと白みそ仕立てのアサリ汁、あくまで貝の風味を邪魔しない味付けのアサリごはんはランチでも人気だそうです。
こちらはコース料理が基本みたいで和食コース以外に貝・鰻・すっぽんなど旬のコースが楽しめ、また日本酒も渋いラインナップに小森さんオリジナル日本酒はマストです。
本物の料理の数々でしたがお客の会話の間を取ってお話しする大将と優しい女将さんが醸し出す居心地の良い空間、初訪問でしたが舌も胃袋もそして心まで満たして貰えた素晴らしいお店でした。