いよいよ握りのスタートですが漆黒に金色の縁が印象的な寿司げた、さか本さんはガリではなくべったら漬けがお寿司のお供です。
おまかせ一貫目は修行先のまさるさんと同じキスの昆布締め、キスの風味を邪魔しない〆加減にこの後の期待値も急上昇(*´ω`)
爽やかな脂乗りでまだ旬には早いかなと思いましたが、キスの後にブリを握るとは味のコントラストを感じさせる構成。
このサンマは握り方がユニークでパリパリの巻いて供され、サンマの脂と海苔の風味が鼻腔にも舌にも刺激的な旨さです(^^♪
握りの途中ですが湯がきたてタラの白子が登場、左党には嬉しいタイミングでまったり濃厚かつクリーミーで冬の到来を感じる一品。
大将が「まるまるまさるさんのパクリです」と言って握ったキンキ、香ばしさと軽やかな脂に濃厚な肝のマリアージュが素晴らしい一貫。
ここで日本酒を高知の「南」にチェンジ、飲みごたえがあり程よい酸にお口の中をリセット。
マグロの赤身ですが独特の鉄分の香りが鼻に抜け重厚な旨味が余韻に残る、お造りもそうでしたがさか本さんのマグロにかける意気込みを強く知らされる逸品。
べったら漬けってお寿司にない甘みがあり、大根の食感と相まって舌がリフレッシュされます。
海老の握り方はまさるさんと同じですが実は似て非なる一貫で、さか本さんでは湯がきたてを握るので海老の甘みが格段に引き出されています。
これはまさるさんでは食べた事のないカニの身と味噌の握りはこれだけでも十分ですが、上にのせた蝦夷バフンウニの甘みが心まで幸せにします(^.^)
ウニが苦手な相方に大将が握ったのがカニ、これも美味しそう~~(*´ω`*)
茶碗蒸しと赤出汁はまさるさんの味が基本ですが、さか本の方が味付けを控えめにしているので私には美味しく感じました。
ウナギは修行先と同じ握り、濃厚な脂に海苔のハーモニーは安定の美味しさです。
この鉄火巻きで今宵の「さか本劇場」の幕は下りました。
おまかせメニューを見て足らなかったら追加しようと思ってましたが、これだけで腹パンになりました。
今回が初訪問でしたが尋ねると色んなアレンジが出来るそう、次回は大将と話してメニューを決めようかな(^^ゞ
修行先を上がったのが8年前とお聞きしたのでそれ以上ぶりに再会した大将、お邪魔した時に「予約の電話で請来軒の藤井さんと分かりました」と先制パンチ。
今思えばまさるさんで我々の席は大将の前が多く、その時は「さかもっちゃん」って呼んでましたが今や一国一城の主。
まさるさんの味がベースにはありますが特にシャリはかためで魚に合うよう苦心されていて、大将の握りはまさにさか本の握り。
お値段もリーズナボーで現在でもかなり人気がありますが若い方にも食べて貰いたいと敢えて門戸を広げての営業、じきに予約がもっと難しくなりそうなので早めにさか本さんを訪問して下さいね。
このブログを書いていたまさにその最中ナント大将と女将さんが請来軒にご来店、お店ではゆっくり話せなかったので昔話や大将のお店の事をたくさん聞けました。
やはりお客さんをもてなす心が一番大事だと、それを教えられ勉強になり、かつめっちゃ楽しい時間でした。
大将に女将さん、また寄せて貰いますね(^.^)