平成29年1月某日、十三東口にある一軒の老舗寿司屋が静かに営業を終えました。
そのお店の名は「海鮮亭」さん、火災前は西口駅前で人気の回転寿司屋さんでした。 その歴史を紐解くと海鮮亭さんの場所に約30年前に十三初の回転すし屋がオープンしました。 その時の屋号は「元禄寿司」で、日本の回転寿司の原点は元禄寿司からでした。
営業最終日だけあって看板メニューのほとんどが売切れ、その光景に一抹の寂しさを感じます。
残り少ない材料でイカと湯豆腐を作って頂きました。
私のお隣が海鮮亭の店主の吉川さんですが、実はこの方十三復興の立役者なんです。 平成26年3月7日の火災以降数々の問題が山積してましたが、吉川さんのリーダーシップの元十三西口の復興が成し遂げられました。
困難な事柄が多かったですが、吉川さんと私の二人三脚で十三復興に没頭してきました。
火災以降ほぼ毎晩こちらの海鮮亭さんで午前1・2時まで酒を酌み交わしながらですが、十三復興のために意見や情報を共有してきました。 理想と現実の狭間で新しい十三西口の復興に熱い議論を戦わせてきた、今では懐かしい思い出です。
海鮮亭さんの密かな名物だった「桜井巻き」、若手の桜井君が作る出汁巻は優しいホッとする味でした。
リーズナボーで本格的なお寿司が食べれた海鮮亭さんはもうありません。
私はお寿司以上に十三復興の本拠地であった海鮮亭さんには人一倍思い入れがあります。
海鮮亭さんの閉店で私の中にある目に見える火災のレガシー(遺産)は全て無くなりました・・・
この場をお借りして、改めて感謝申し上げます。
お世話になりました、吉川さん。
さらば海鮮亭ヾ(≧▽≦)ノ