続いてはぬくぬくのリコッタチーズ、横に添えてある人参のピューレがチーズのコクを引き出しています。
お行儀悪く見えますがスタッフから「ナイフ・フォークやパンはそのままテーブルの上に置いてください」とのアドバイス、場所柄どうしても堅苦しくなりがちですがカジュアルなテーブルマナーもプーリア風です( ^^)
野菜や豆をマリネのトッピングしたブルスケッタは別々に食べると物足りませんが、一度に食べると酸味をバケットが吸収し野菜や豆の旨味がしっかり感じ取れます。
ワインも当然イタリアからの直輸入、ラベルには輸入元の商社のシールが貼っていないのが何よりの証拠。
選んだのはヴィーニャ・グランデ、ベリーのふくよかな香りが繊細な料理とも好相性なフルボディ。
二種類の生ハムでバルサミコがかかっているのがカポコッロ(豚の首肉)、肉と脂が絶妙に混ざり合って旨味も十分。
スタッフが「辛いですよ~」と言ってたサラミ、薄く可愛いサイズなのに案内通りのピリ辛さがコース料理の合間でいいアクセントになりました。
左のバケットは焦がし小麦のフォカッチャ、もっちりの食感とオリーブオイルの香りが食欲をそそり料理のソースに付けてもGOOD(^^)/
右はハーブが効いた乾パンみたいに硬めのパン・タラッリ、バケットというよりクッキーに近い食感です。
いよいよパスタの登場ですが一人前40グラムなのでこれももしかして前菜に入るのかな?
バジルのオレキエッテ(耳の形をしたパスタ)は、下に敷いたトマトソースの酸味と爽やかな苦みが特徴。
野菜をたくさん摂るプーリア料理らしく、パスタまでふんだんに使われているのでお腹に負担が少ないのもアラ50には有難いです(^^ゞ
もう一つのパスタは定番のボロネーゼ、太めのパスタと肉肉しいイタリアンソーセージのコラボをソースがうまく橋渡し役になってます。
相方があまりにも気に入ったストラッチャテッラをメインの前にリクエストオーダー。
チーズの名前を聞いても覚えられない私たちを見て、スタッフさんがメモ書きをして下さいました。
スタッフの中にはプーリア州出身のイタリア人もいますが、メモ書きをくれた背の高い日本人スタッフ(おそらく副支配人?)は料理の説明はもちろんのこと、素材や調理法にプーリアのことなどを多岐にわたってプーリア料理の良さを説いてくれます。
メインは二種類のブラーチェで一つは馬肉のフィレステーキ、もう一つは自家製のソーセージ。
プーリア料理では馬肉はメジャーな食材で焼き加減も文句無しですが、牛肉や豚肉と比べると肉の旨味は若干物足りません。
一方自家製サルシッチャはソーセージの域を超えたもはやお肉そのもの、イタリアのそら豆の甘みと肉の強烈なコラボには言葉もありません・・・
メインが終わるとプーリアの食後酒のお時間、アマーロ、リモンチェッロ、クレーマ・ディ・リモチェッロの三種類が飲み放題(^^♪
ですが度数が高いのでそれぞれ一杯ずつで十分。
左のミルクが入ったリモンチェッロは口の中の脂を流してくれます。 また右のアマーロはスパイスが入っていて消化を手助けしてくれます。
デザート第一弾は自家製の砂糖をまぶしたピーナッツとオレンジピール、どちらとも甘さ控えめ。
デザート第二弾はプーリア州アンドレア直送のリコッタチーズにブルーベリーを混ぜたリコッタのカッサータ。
それと今が旬の無花果のムース。
イタリアのコーヒーで感動のコース料理は終了。
初体験のプーリア料理は野菜を多用し、繊細かつ手の込んだお皿の数々に驚きと喜びの連続でした。
大阪にあれば月一で訪れたくなる「アンティキ・サポーリ」さん、料理もサービスも心に響くファインレストランでした(^-^)