トリュフトリュフで頭はパンパンですが、ここでチョット我に戻ります。
初日の丸の内フレンチの時もそうでしたが、悩ましいのがドリンク。
グラスシャンパンに始まり料理に合わせて赤ワインと白ワインは自然な流れですが、一杯の量が少なくお値段も意外とかかります。
今回は初めから量の多い赤のフルボトルと決め「8000円までで選んでください」とかなり覚悟を決めてリクエスト、そうするとスタッフが「これならお客様のご希望に近いワインですが9000円ですけどよろしいですか?」とワインリストを提示。
OKしましたが私の頼んだワインは赤ワインで一番安いもの・・・
次回からはグラスワインにします(T_T)/~~~
美味しそうなバケットに付いてくるのが「トリュフバター」、トリュフの香りが移った濃厚なバターとバケットだけでワインが進みます(^^)/
続いてサーブされたのがテール・ド・トリュフ東京さんおスペシャリテ「ジャガイモのロースト」、出てきた瞬間「これがスペシャリテ?」と思いましたがこの後スペシャリテの意味を痛感することに。
一見するとソースの中に浮かぶ付け合わせのマッシュポテトみたいなんですが・・・
さあ来ましたよ、手袋をして慎重に宝石を持つスタッフ。
今回はチーズおろしを使ってスライスしますが、この料理からトリュフがサマーから黒トリュフに代わりました。
実は最初のトリュフ顔見世の際スタッフが「ご提案ですがメイン二種類を黒トリュフにされてはいかがですか?」とのやり取りがあり、下手すりゃ二度と黒トリュフに会えないかもしれないので快諾。
後で分かりましたが黒トリュフに変更二皿分とこの日のコース料理の料金がほぼ同じ、ただ金額以上の感動が待っていました。
女性スタッフが削って料理が完成と思いきや、奥からベテランスタッフがやって来て・・・
「チョット足らないですね」と言ってお皿が真っ黒になるくらい削って下さいました。
ローストしたポテトはごく普通ですがソースはコクと旨味と甘みを持ち合わせた黄金ソース、こんな美味しいソースは生まれて初めて。
ソースのベースすら分かりませんが、ソースにもしっかりトリュフの香りが付いています。
何より黒トリュフの香りとコクがソースをアシスト、これがスペシャリテの意味が良~く分かりましたと言うかただ脱帽_(._.)_
削る時に飛散した麗しきトリュフのかけらはスタッフがテーブルから離れた隙にお皿へポイ、だってこれだけでも結構香りがするのでモッタイナイ。
ソースは最後の一滴までバケットに付けて完食、だって美味しいソースを残すのはモッタイナイ(^^;)
肉料理は低温調理された豚のロースト、見た目は地味なんですが・・・
いやっほ~~!(^^)!
もはやこのシーンがなければ料理を食べれない体になってしまったようです(^^ゞ
ほ~~ら、黒トリュフのドレスをまとった甘美な豚さんに変身。
豚肉の中心部はレア状態ですが、火をじっくり通しているので旨味がじんわりと溢れ出てきます。
淡白な豚ロースの味を黒トリュフの香りが優しく包み込み、目も鼻も胃袋も大満足のランチはクライマックスを迎えました。
壁にかかっているトリュフの絵画、大阪に戻り似た絵を買ってそれを見ながら毎晩相方が作る粗食に耐えます(*_*;
デザートはこちらの定番「濃厚なトリュフ入りキャラメルソースのアイスクリーム」、最後の最後までトリュフが堪能できます。
さすがの相方もこの日は言葉数も少なく、たまに出るため息交じりの「おいしい~」しか発しないくらい満足されたようです。
ほぼ初体験の料理と凛とした雰囲気に緊張しましたが、すべてを和らげお皿に集中させる黒トリュフに魅了され続けたランチでした。
料理もサービスもお値段以上にクオリティーの高い「テール・ド・トリュフ東京」さん、今回の旅の中で一番心に残ったレストランでした(^.^)