軍艦島クルーズを行っている会社が4つありスケジュールもコースも各社まちまち、自身の時間と希望に合ったコースを選ぶことが可能です。
また今回の我々みたいに急な欠航の場合にも他社なら運航している場合もあるので、事前に全社を調べておく事が大事です。
今回二人を軍艦島まで運んでくれるのがこちらの「シーマン商会」さん。
4社の中で最も規模が小さいクルーズ船でチェックインは桟橋、コインロッカーもお手洗いもないのでご注意を。 大きなクルーズ船を保有している船会社は専用のチェックインカウンターがあります。
クルーズ船は全席自由席で先着順に船内に案内されます。 どの船会社もそうですが乗船前に船会社の規則を守る「誓約書」を記入・提出しなければなりません。
いよいよ長崎港から19キロ離れた軍艦島に向けて出航、漁船がチョット大きくなったレベルのクルーズ船「さるく号」で片道40分の船旅です。
出航するとすぐに見えてくるのが造船の街長崎の象徴でもある三菱重工長崎造船所、あの有名な戦艦「大和」とならび日本帝国海軍が世界に誇った超巨大戦艦「武蔵」が作られた場所です。
道中こういった案内を挟みながらクルーズ船は進んでいきます。
船内に搭載されたテレビ画面で航行の様子を眺めたり、軍艦島についてのビデオ放映もあるので退屈しません。
修理中の海上自衛隊の何とか号という艦船。
全長300メートル近くもあるドック(船のメンテナンス作業場)など見るものすべてのスケールがデカすぎて、ひたすら圧倒のシーンの連続です。
穏やかな長崎港から外海に出た途端状況は一変、船はジェットコースターのごとく上下に激しく揺れます。 「皆さん船酔いには気を付けて下さいね~」と、何の慰めにも為にもならないアドバイスが船内に虚しく響くなか早くも死者が数名・・・
長崎港から40分、ついに軍艦島が見えてきました。
しかし船長の「波が激しいので上陸可否の判断をしています」と不安を煽るアナウンス、我々は静かにその時を待ちます。