夕食前に旅館自慢の露天風呂へ、チェックイン時とはまた違う景色が目の前に広がります。
※この写真は清風館さんのHPより転載です。
予約の際最近はほとんど見かけなくなった部屋食プランにしましたが、清風館では自室ではなく別の部屋での食事となります。
入室するとすでにお料理がスタンバイ、その料理を覆っている紙があの山田洋次監督が描いた物(◎_◎;)
2013年の小津安二郎監督の不朽の名作『東京物語』をモチーフに山田洋次監督が現代の家族像を描くヒューマン・ドラマの映画「東京家族」、子供たちに会うために東京へやってきた老夫婦の姿を通して家族の絆を映し出した作品。 老夫婦に橋爪功と吉行和子、長男を西村雅彦、次男を妻夫木聡が演じた映画の撮影場所になったのがこの大崎上島でした。
余談ですが我々が宿泊した301号室はその映画撮影の際、あの山田洋次監督が泊まった部屋だそうです(≧◇≦)
地元名産を使用したレモン酒で乾杯、献立を読むと食事への期待感も膨らんでいきます(^.^)/~~~
こちらでは生ビールの提供はなく昔ながら旅館王道の瓶ビール、でも銘柄がキリン一番搾りなので合格(*^^)v
先付けは安定の味胡麻豆腐に山椒がアクセントのサンマの有馬煮、そして珍味氷頭のウニ和えの季節もの三種。
お造りは時計回りにサザエ・エビ・カンパチ・中トロ・鯛に中央の器には貝柱。
上品な脂の鯛と中トロにプリッとした食感のカンパチ、またそれぞれの味を引き立てるのが大崎上島産の甘醤油。
残酷なアワビの踊り焼きですがやっぱり身より肝の方が美味、それより島内産のレモンが驚くほどの香りと甘さで主役交代(;O;)
あまりの美味しさに釣られて注文した「瀬戸内檸檬チューハイ」、炭酸は弱めですが酸味と甘みのバランスが良く食中酒向きです。
蓋物の天然鯛粗炊き骨に付ている身をチューチュー、目玉と言い身の部分とは違い旨味の詰まった鯛の醍醐味を満喫(^^♪
ここらへんで日本酒にシフトチェンジで地元竹原の蔵元が味わえる「竹原の地酒 利き酒セット」を注文、秘傳・幻・夜の帝王♡はそれぞれに個性があり海の幸と相性抜群(^^)/
台の物は伊万里牛の朴葉味噌焼きなんですがここで佐賀と岐阜の名産のコラボは?
茶碗蒸しでホッと一息(*´ω`)
蒸し物はズワイガニと野菜の蒸籠蒸し(._.)
しっぽり飲みたくなる秋の夜長、次の日本酒は東広島の「於多福」は鮮烈な米の香りと程よい酸味がたまりません(^^;)
絶妙な味付けの鯛釜飯は力強い鯛の旨味と出汁の香りが食欲をそそります。
松茸と鱧のつみれのお吸い物と香の物、これがまた鯛飯を引き立てるんだな~~
ご覧のように小細工せず見事なまでに和食の王道を貫く清風館さんのお料理、最近の旅館にはない古き良き時代の夕食が逆に新鮮でした。
部屋からも露天風呂からも拝める漆黒の闇夜に輝く月、ここでは静寂と絶景が一番のご馳走です(*^^)v
※ 次回は12月18日~23日までのご予約状況をご案内します。