大阪・十三 焼肉の請来軒 ブログ


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 丹波を喰らう 篠山・まえ川

  2020年11月14日 (土)

美味しい和食をいただいてると欲しくなるのがアレ、せっかくなので地元の日本酒をオーダー。

篠山の蔵元狩場一酒造さんが放つ「秀月」はスッキリした飲み口ですが、まろやかで旨味がじんわり広がって行きます。

「〆鯖のお皿」からはズバリそのまま〆鯖が登場、花びらに見立てた盛り付けに上にのるは自家製の薬味。

〆加減が絶妙で程よい脂乗りとピリ辛の薬味がそれを中和して旨味を引き出す、食べてこれがこちらのスペシャリティだと気付く。

添えられているのが鯖の麹漬けで手を変え品を変え食材を活かす、アイデアもあり丁寧な仕事が垣間見えるお料理。

「炭火の焼きもの」からは待ってました丹波の猪肉、やはり篠山に来たらこれを食べずには帰れません。

炭火でジックリ焼かれた猪肉は獣臭もなく噛めばそこはかとない旨味が広がる上物、あの外観からは想像できないほど繊細な肉質です。

パンチのある料理に合すのは相方が地元篠山「丹波篠山旅路のブルワリー」のスタウト、ギネスほど苦みは感じませんがスッキリとした飲み口に軽めのコクが印象的です。

私はまたまた地元の日本酒で左は吟醸香が素晴らしい「鳳明」、右は力強い米の香りが特徴の辛口「奥丹波」。

名残惜しいですが〆のごはん、しかしこれが凄いヤツだったんです(゚Д゚;)

稲木干しのお米を炊いた土鍋ごはんに、コクは弱めですが豆の香りが長続きする黒豆味噌のお味噌汁。

艶やかに輝いているお米は一粒一粒エッジが効いて、米の甘みと香りが口の中でパ~っと充満します(*´ω`)

また一口食べると化学調味料は一切使用していないのが分かる「おつけ物」。

普段は味の濃い漬物でごはんを食べる感覚ですが、こちらは逆で米の甘みが野菜の旨さを引き出しています。

確かにごはんにすっごく合いますが、これで日本酒をちびりとやりたくなる自家製味噌。

出てきた時はその量に驚きましたが、空の土鍋を見てごはんのあまりの旨さと己の食欲に驚きました(^^ゞ

甘夏のゼリー寄せのデザートも脇にはしっかり丹波の豆、まえ川さんのお料理はどれも派手さはないですが郷土愛が詰まった物ばかり。

野菜とお肉やごはんに至るまで極力素材を活かす調理法、どのお皿にも丁寧な仕事ぶりが透けて見えました。

「NIPPONIA」でイタリアンの夕食が取れずに残念に思いましたが、それ以上期待以上に視覚も味覚も大満足の篠山「まえ川」さん。

雰囲気もお料理も素朴ですが、篠山の地を心ゆくまで味わえる素敵なお店でした(^_-)-☆

街灯も人影も少なくどこかお互い両親の故郷を思い出す懐かしい町並み、澄んだ夜空のもと心地よい風に背中を押してもらった夜でした。


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